20210528更新 サンノゼ・ベイエリア 初心者、家族向けスケートボード情報まとめ

この地域に諸般の事情で移り住んで数年。当たり前か日本語で現地のスケート情報をまとめているサイトというのはほぼないので、パーク、スケートショップなどいろいろ自分の趣味から調べた情報をまとめています。

お子さんがスケボーやりたいよ、買ってよパパーなんて人もいると思います。せっかく環境はいいところなので、変に失敗しなくて済むようにという思いもあり、今回ニッチな情報ですがどなたかのお役に立てれば幸いです。

 

この記事が向いている人

初心者、家族連れ、または経験者でも移住したばかりでどこに行けばパークやショップがあるんだろうというような人たち

 

始めるにあたって必要な物(初心者向け)

0 安全なスケートスポット

1スケートボード($100-$200)

2プロテクター類($50 - 80)

3 靴($50 - 100)* これはMustではないですが、いつか必要になるのでここに

 

0 安全なスケートスポット(スケートパーク)

あえて一番頭に持ってきましたがアメリカの素晴らしいところは無料のスケートパークが至る所にあります。日本でもここ数年オリンピックでの注目や若者世代からの要求などからその数はけた違いに少ないです。これは恵まれています。

 

そうある以上、始めたばかりの人こそスケートパークで滑ることを強く推奨します。何より柵に囲まれたエリアで整備されており、一般人との接触の危険が少ない、転んで板を飛ばしてもそこまで危なくない。もちろん車とぶつかるリスクもない。

もちろんステップアップするために坂や、ランプ(ハーフパイプのようなもの)や、手すりが完備されていますのでなかなか飽きることもないでしょう。

 

子供を見ている親の目から見て非常に安心できますし、週末は子供を連れてきて滑らせて自分はベンチに座ってみてるというような方も多く、交流の場とされている方もいるので気負わずに訪れてほしいと思います。

 

ご参考までに、ベイエリアのスケートパーク情報をGoogle Mapにて編集しました。

ちなみに以下、個人的に家族連れでも行きやすいと感じたスケートパークを紹介します。他にも上記リンクにコメントを書いているので参考にどうぞ。

 

goo.gl

 

1. Sunnyvale Skate park(Fair Oaks 公園内)

初心者~上級者まで幅広い層が訪れるスケートパーク。コンビネーションボウル(お椀型のハーフパイプとでもいいましょうか)を中心としたアメリカらしいスケートパークでこのエリアではかなり大きいです。子供を連れた親御さんが多く、子供を滑らせ自分は観覧している人も多いので親同士の交流の場にもぜひ。週末はキックボードキッズも含めやや混雑しますが、広いのでそこまで気にはならないかと思います。

 

2. Fremont Skate park(Fremont中央公園内)

サニーベールと並びベイエリアでは大規模なスケートパークです。2度訪問したのですがセクションの構成はユニーク。サニーベールよりもストリート(坂、手すりなどで遊ぶスタイル)向けの構成がやや強いですが、ドロップイン(初心者最初の壁の一つ)なしでも入れるコンビネーションボウルなどスケートボードに乗る楽しみもかなり味わえます。フリーモント中央公園の一施設であり、他の遊具設備とも相まって家族連れも多く、一日楽しめます。

 

3. Milptas Skate park(Milpitas Sport Center内)

2020年春に開業予定もCOVID-19の影響でややずれ込みオープンしました。こちらも初心者~上級者までいるパークです。ここはストリート、ボウルのエリアがかなりバランスよく配置されているのが特徴。特に初心者でもオーリーがある程度できれば挑める手すり(正しくはレール)やボックスがあるのは嬉しいですね。親御さんが座るベンチも多くあるのでご安心の程を。

 

スケートボード($100 - $200)

ピンキリなので自分のように前からやってる人はもちろん板はどこの、タイヤはどこのなどなどあるけどまぁそれは楽しくなってきたらという話で

スケートボードショップ(後述)で買えるようなComplete(完組セット)であればまったく問題ないと思います。

 

ちなみにスケートボードは以下の部品で構成されているので購入時には注意されたし。個々のパーツはブランドによって特徴があったり、大差なかったりもするので店員さんと相談しながら決めましょう。

Completeを買うとすべてついてきてReady to goなので便利です。

 

Deck(デッキ/上の板)

Grip tape(デッキテープとも。板の上にはる滑り止め)

Trucks(トラック/デッキとウィールを繋ぐ金属製の部品)

Wheels(ウィール/まぁタイヤ。中に別売りのベアリングをはめて使います)

Bearing(ベアリング/ウィールにはめて使う金属製の軸受け)

Hardware(この場合はトラックをデッキに固定するものを指します)

 

お店によっては好きなDeckにお得な足回りセット(トラック、ウィール、ベアリング、ハードウェア)したCompleteを用意していることもあるのでオプションを見てください。

 

ちなみに幼稚園~小学校低学年くらいのお子さんの板は大人用でもいいですが、取り回しやすいKids sizeの板も存在します。参考までに大人は2021年現在大体幅8 inch x長さ 32 inchくらいが主流ですが、子供サイズだと幅 7 inch x 長さ29 inchなどがあります。

 

大人の板のサイズは時代によって流行り廃りがあるので見られたタイミングでは古い情報かもしれませんが、子供向けはそんなに変わらないのではないでしょうか。

 

 以下のリンクは少し古いタイプのスケートボードなのでRiserというトラックとデッキの間にかませる部品が載っています。効果は主にデッキの高さ調整ですが必須ではないので予備知識程度に(ちなみに私は使っています)

www.skatereview.com

 

2 プロテクター類($50 - 80)

基本的に転ぶ、板が足にぶつかるなど傷が増える遊びなので初心者の方、小さい子供には必ずつけさせましょう。頭部を守るヘルメットは必須。またニーパッド、エルボーパッドと言った関節を保護するセットが売ってますので買うことを推奨します。

自転車の練習でも使えるので、はじめはそれらを流用しても良いと思います。

 

最近スキーなどで使うヒップパッドを子供用に教わりました。痛いと萎えて一度にやる気がなくなりますし、転んでも痛くないのであれば挑戦する気にもなりますね。

初心者は必ず買いましょう。

 

3 靴($50 - 100)

基本何でも滑れるけど、ランニングシューズよりはテニスシューズ、バッシュなど、底が平らで素材がメッシュ、キャンバスでないもの、というところでしょうか

 平らな板の上にずっと立っているので、板の上で滑らないように平らな靴底の方が向いていますね。

ちょっと楽しくなってオーリー(ジャンプ)を練習し始めるとメッシュ、キャンバスは非常に磨耗に弱い素材ので、レザー、スエードの素材がオススメです。

 

いずれにせよ手持ちの靴で初めて、楽しくなってきたらスケートシューズを買うのがいいかもしれないです。この辺りではNike、Vansのアウトレットなどスケートシューズを安く買う手立ては多いです

 

板を買う場所について

大きく分けてスケートボードショップ(スケートショップ)の実店舗(コロナ禍では厳しいか)、ネットショップ、本当に暇つぶしであればターゲット、ウォルマートでも買えます。 

 スケートボードに浸かっている人間としてははじめからスケートショップで買いそろえることを推奨しますが、それはあくまですきものの意見なのかもしれないですね。

ただ間違いなくウォルマート、ターゲットで販売されているような板は質はよくないので長い目で見ると損かなと思います。

 

知人の家族は初めは廉価なデッキを(値段判りませんがおそらく$50くらい)お子さんにネットで買い与えましたが、その後ウィールを変え($40)、ベアリングを変え($20-30)、デッキを変え($30)、あれよあれよとスケートボードショップの初心者セットくらいの追加経費がかかったケースがあるので、そこはお子さんやあなたの熱意との相談です。

 

ご参考までにBayareaスケートボードショップマップをGoogle Mapにて編集しました。


goo.gl


 

個人的に訪問したショップについていくつか言及します。上記リストでカバーされているはずです。

 

1. NC BOARD SHOP(Los Gatos)

ベイエリアを代表する老舗。スケートショップでは店に所属するライダーがいることが多いのですが、こちらにはMarc Jonson, Louie Barletta, Jerrie Hsu, Nestor Jadkinsなど西海岸を代表するプロが並びます。

ショップオリジナルのデッキ(板のみ)は柄なし$23.99 ~ とブランド品の半額以下から買えますが、乗られている方もたびたび見るので品質はお墨付きと考えてよろしいと思います。ここでショップデッキと足回りのCompleteで$105.99。

店員さんも愛想がよく、キックスクーターも多種揃えており子供連れのお客さんも多い印象です。他にもブランドデッキと足回りのセットがあるかもしれませんので相談してみてください。プロテクター類も手に入ると思います。

 

2. Skateworks(Los Altos)

 こちらはNC と並び30年以上の歴史を持つスケートショップ。このお店は初心者向けのスケートボードレッスンを開催しています。子供に何をさせたらいいのか分からない、どうしたら安全に上達できるのか分からない、という場合にはお店に相談してみるのも手だと思います。

 

3. Redcurb skateshop(Fremont

Fremont skate parkからもほど近い位置に構えるショップです。少し狭いですが所狭しと道具が並ぶのは圧巻です。立地柄プロテクター類も充実しています。

 

4. Atlas(San Mateo)

San Mateo市内にあるおしゃれスケートショップ。NIKE SBに強くて定期的にコラボレーションシューズを出していたりする。シンプルできれいな店内は女性を連れて行っても嫌がられないかもしれません(笑)ショップオリジナルの洋服も都会的で格好良く、日本でもたまに売られています。一方でパーツのセレクトはストリート向けで、キッズサイズのグッズはなかったというイメージです。

 

5. Mainand surf and skate(Westfield Valley fair mall, Wetfiled Oakridgge mallほか)

Valley fair mallほかSan Joseに4店舗を構えるショップです。ヘビーというよりはややライトなスケーターが客層というイメージですが、お店もすっきり明るくてこぎれいです。立地的にも家族連れで入りやすいので悪くはないと思います。

有名ブランドのデッキと足回りを組み合わせたCompleteが$100前後であるようなのでお勧めです。ちなみにこちらもNIKE SBに強いです。(ダンクがあるという意味で)

 

6. Zumiez(San Jose Valley fair mall, Milpitas Great mallほか)

全米で展開されるアクションスポーツ系のチェーンショップです。たいていの大型ショッピングモールには入っているといっても過言ではないでしょう。

こちらもライトなスケーターが多いイメージですが、道具はどこも豊富にそろえており、立地的に入りやすいのではないでしょうか。こちらも有名ブランドのデッキと足回りを組み合わせたCompleteが$100前後であるようなのでお勧めです。

 

スケートボードスクール・レッスンについて(2021年春版)

 

板も買った、パッド類もそろって場所も判った。けど何からすればいいんだろう、という方、また、子供がやりたがってるんだけど自分は全然わからないという親御さんも多いと思います。

そうした初心者や中級者に向けたスケートボードレッスンやキャンプというものがあるのでいくつか紹介します。

 

  • 地域のレクリエーションプログラム

幸いアメリカでは野球、サッカーと同様に地域のレクリエーションプログラムの中にスケートボードが含まれていることがあります。2021年春では以下の地域でスケートボードスクール、キャンプがリストされています。皆さんがこの記事を読まれている頃にはまた変更があるかもしれませんが、随時チェックいただければと思います。

 

Fremont キャンプ(5日間 9時~15時 $349)@Fremont Skatepark

Campbell 初心者プログラム(3/7 - 4/18 毎週日曜1時間 $90)@Campbell skatepark

 

  • プライベートレッスン 

上記、市のレクリエーションプログラムのほかに個人、ショップでレッスンを行っているケースもあるので個人観測の範囲で紹介します。

 

Pro Skate Lessons($60/hr)@Sunnyvale skatepark

20年以上スケートボードのレッスンを上行っているJosh BaLogh氏のホームページ。毎週末子供たちにスケートボードを教えている姿を見かけます。ホームページの少しダークな雰囲気(これはスケートボードのある種様式美のようなものです)と裏腹に明るくて気さくな方です。

YoutubeでもHOW TO映像をアップロードしているので参考になると思います。非常にスキルフルなスケーターです。

www.youtube.com

 

 

Lessons | Skateworks($60/hrより 5歳から)@ Skate works Palo Alto店内

先にご紹介したPalo Altoのスケートショップ、Skate worksでのプライベートスクールです。店内のミニランプ(ハーフパイプのようなもの)とアウトサイドで初心者向けの基本的な乗り方からのレッスンをしてくれます。

特筆点としてヘルメットさえ用意すれば板、そのほかのセーフティパッド類は貸してくれるということです。ヘルメットは自転車用でも構わないので、興味がありそうなんだけどうちの子本当にやるのかなという場合、一つ選択肢に入れるのもいいかと思います。

 

まとめ

まだいろいろ書くべきことはあると思うので都度思いついたところで加筆修正をしますがある程度、初心者が、子供がスケボーしたいんだけど、となったときに使える情報はまとまったかと思います。

その他初心者向けのHow toなどはYoutubeに諸先輩方がまとめてくださっているのでお調べいただければと思います。

 

スケートボードはバランス感覚がものをいうのでお子さんによっては短期間で大人を負かすような技術を身に着けることも不可能ではありません。そうなると同じくらいの年の子がここまでできるなら、うちの子だってとヒートアップされる親御さんというのはたくさんいます。

人によっては熱が入るあまりお子さんに対してできないから怒る、というケースもあります。幸いアメリカではそういった方は見ていませんが。そうした人の存在は場を白けさせるには十分です。

スケートボードを始めたいお子さんを持った時に親御さんに理解してほしいのは、スケートボードに限らず自分ができないことを子供が挑戦していて、それができるようになることは単純になんてすばらしいことなんだということです。

 

ぜひ素敵なスケートライフをベイエリアで送れますように。

以上長くなりましたが一度ここで。

 

2021年3月17日

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